07.「自分を変える」

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ヒトは変えられないとつくづく感じる。例えば、誰かの態度を見て、疲れる
場合に「見ていると疲れるので、その態度をやめろ」ということがある。し
かし、これは自分の受け取り様なので自分のアンテナの調整も必要であり、
その調整にも時間がかかる。だが相手を変えようとしても、相手にも同じだ
け時間がかかる。上下関係があったとしても経済活動をしている点では仲間
であるから永遠と揉めていては立ち行かない。自分を変えるか仲間と二人三
脚で折り合いをつける努力をするか、排除するかだろう。資金が豊潤にある
ならば腰を据えて慈善事業にするか、学費を取って学校にするか、グレー部
分として諦めるかで、絶対に相手は変えられない。

斎藤茂太氏の著作『そんなに自分を叱りなさんな』(新講社)に、こうあっ
た。「葉っぱの形をした昆虫がいる。擬態といって、草や花などにそっくり
の形をした昆虫だ。そのほうが、獲物をつかまえやすかったり、捕食者の目
をごまかすために、そういう形になってきたのだといわれる。もしもあなた
が、どこかでそんな昆虫にばったりでくわしたら、『なぜそんな形をしてい
るのだ!』と叫びたくなるかもしれない。見たこともないし、ワケがわから
ないのだから。しかし、そんなことをいわれても、昆虫も困る。」と「しか
し、環境が変われば、せっかくそういう姿になったことも役に立たない。」
最後には「新しい環境に通用するように変えられそうだろうか。どうしても
無理なら、自分にあう環境を探してそちらへ移ってもいい。どちらにせよ、
自分がどんな色をしているか知らなければ、どうしたら暮らしやすいかもわ
からないのだ。」と。