人の優しさに接して

わたしは幼い頃に、
よく母にホースで水をかけられて、
「帰って来なくていい!」と怒られました。
理由はよく覚えていません。

門限を越え時に、よく閉め出されたのは覚えてます。

父は体裁や規範意識が強く、
弟は内気な優しい子に育ち、
私は抑圧し、見た目『よい子』に育ちました。

特に非行に走る勇気もなく、
人当たりをよくして、
心に葛藤を抱えるようになったようです。

どうやらそれが、
今の『仮面鬱』の原因のようですが、
最近、地域の高齢者施設のお手伝いをし、
人の優しさに接し、両親への感謝も増えました。

きっと厳しい父で、母も葛藤をかかえ、
子供に愛情を注ぐ余裕がなかったのだと、
今になって思えてきました。

ただ心に抱えた問題というのか、
性格は簡単に変わるものでなく、
でも高齢のかたと接して、
本当の感謝や、喜んでいただけることで、
自身の重要さや、生きる価値がある人間だと、
心の底で思えるようになったようです。

世の中恐怖に満ちた人間ばかりでなく、
優しい人が多いと心の底が理解し、
両親も初めての子育てで、必死で模索して育ててくれた、
だからこそ、感謝できるのだと思います。