29.「せえの!」

関東では在庫発注を月一としている。関西では難しいかも知れないが、関東か
ら請求書を送る場合にも田上の処理も楽であろうという点と、在庫が無くなり
そうになってから発注するのでは在庫切れの可能性があり、最低限の量で一定
に保つという考えに基づく。

照明などは5千円以上で送料が無料になるため、毎年4月と10月に頼むと決
めている。

営業でもノルマなど色々ルールを決めて進めている。小目標があると案外そこ
までの達成をと続けられるもので、そこに競争が加わると更に面白い。

過去の舵取りを振り返って思う点は、何でもかんでも漠然と「行け行けドンド
ン」では誰しも気が抜けるという点で、結局夏休みの宿題のように進めようと
思いながらも、最後にやっつけとなる。

では逆に「短いスパンでの管理」ということになるが、そこにもある種の面白
みを作らなければ嫌々になるという経験も得た。

結局誰しも面白いことには笑ってリラックスし、厳しさでシャキッとする。褒
められると喜び、けなされると落ち込む。ムチを入れすぎると大けがで病院行
きとなり、アメを食べすぎると糖尿病になって不治の病となる。

では、受注の向上はどうする。売り上げはどう上げる。そこは結局個々人の営
業への学習。意欲向上の学習。運とは何かも学習。身だしなみも学習。全て学
習。しかし学習にはアメとムチ。人にも自分自身にもそうなのだろう。

更に肝心なのは勢いだろう。少なくとも関東3名朝一に来るぞと声をかけて出
勤し、会議システムを繋いで駆け抜けるスタッフに二三声をかけて全員に挨拶
をする。何せ重い荷物を持ち上げるには、皆で「せえの!」である。