心のズレ

最近自分が思う以上に、人には心理的な面も含め、出来ない事があるのを痛感する。自分には出来
ても、相手には出来ない。そこに気づけず、例えれば、野球選手が、園児をメンバーと勘違いして、
何故このプレーが出来ないのかと激怒するぐらい、無茶な状況も招く。

原因は、数年共に居る為、互いが同じと感じる点だろう。新人の間は上司も念入りに打ち合わせを
するが、ある時期を越えると、打ち合わせを無しで進め始める。それで問題にならないスタッフは
良いが、問題になるスタッフへは、事を進める前や、朝、昼、晩と、要所要所で事前に打ち合わせ
をしておく必要がある。その事前打ち合わせとは、詳細の説明ではなく、あくまで心構えのズレを
先に修正しておく事に焦点を置き、失敗しても学習に繋がるような素地を作るのを目的とする。

以前、無言の部下に読書をさせた際に、内容が頭に入っていないことが分かった。理由を聞くと、
読書中、眠くなる。頭が白紙になる。疑問、落ち込み、登場人物が分からなくなる。読み返し、あ
と半分等と、目的とは違った考えが頭の中で巡るという。

その殆どは、会話で起こる内容であるから、読書は内容で落ち込まず、素直に内容を入れるものだ
と伝えても、それが出来ないと答える。それでもいつかは頭に入るので、続けさせるしかない。身
に付けば、次には話す内容を、読書の要領で、まとめて聞けるようになるからだ。

感想文などを書かせると、今度は、あらすじを書き始める。感想を書くように言っても、あらすじ
を書いてしまう。これも指摘すれば、出来ないと答える。これも続けて身につけるしかない事だ。

小学生はこの時期、夏休みの宿題として感想文を書いたり、絵日記を書いたりするが、こうした幼
少期の学習は無視できない。親の夏休みの過ごし方や、子供への夏休みの過ごさせ方が、人間の将
来に一番影響するのではないかと思うぐらいだ。