DNAの考え

DNAはさらに先の世界を求める。

海で生まれた単細胞生物は、

集まって、複数で、ひとつとなった。

そして呼吸を変え、海から陸に上がった。

陸の中でも、寒いところにも住めるように体毛を生やし、

敵から身を守るために甲羅を作り、ツノを生やすものもでた。

そしてさらに先を求め、次に空を選んだ。

不可能かと思えたが、羽を生やし、滞空を舞った。

さらに先を求めた。

そう宇宙に出るのだ。

DNAは考えた。

形を変えても限界がある。

それでは宇宙には出られない。

進化の形態を変えよう。

環境を移動させるために、頭を作り、それを進化させよう。

さらに、情報を伝達するために、第二のDNAである言語を作った。

これで通常のDNAによる進化の数倍で進化する。

そして人が生まれ、話し出した。

寒い日に、火を使った。

そして数万年たち、ロケットが出来た。

人々は喜び拍手したが、

DNAたちは、さらに先のことを考えている。